バイオリンを弾く時のイメージ
立って弾いてますか?
それとも座っていますか?
その昔、昭和の初め頃は
バイオリンを畳で正座して練習していた!
ということも、(地方によって)
あったのだそうです
なるほど、これぞ和式?🧐
バイオリン教本の中では、
昭和からあったメソッドでも、
挿し絵(写真含む)で見本となる方は
背筋を伸ばしたキレイな立ち姿でした
※私は篠崎バイオリン教本育ちです
現代…令和では【座ってバイオリンを弾く】
と言えば、椅子に座るですよね
オーケストラや室内楽では、
座って弾くことが一般的です
ソロや、ライブでは立って弾く
(かっこよく身体を揺らすイメージを抱く方も
いらっしゃるかも?)のがほとんどです
では、日頃の練習ではどうでしょうか?
人により、年齢やその他状況により様々です
私が現在教えている生徒さんが
レッスンでも座って弾くことを好む割合は、
およそ1/3です
理由は…
①まだ身体が小さいために楽器を抱えるのもやっと
②学校でオーケストラのクラブに所属し、
レッスンでもオケの個人練習をするため
というケースだからです
どちらも理にかなっていると、私は考えています
①の場合は、座ることによって楽器の落下する
リスクが減り、左手じたいも楽器を持ちやすいです
そのため、ご本人の弾きやすさと
集中しやすさにつながっています
②の場合は、慣れた条件で弾けるのが大きいメリット
それから、ご本人が楽譜にメモをとりやすい
(指番号、運弓記号、注意書き等)
長時間集中して弾きやすい
(体力的な要因を含む)
ここまでは、メリットでした
次にデメリットは、、、
・立ち方の基本が身につかないまま成長してしまう
・パフォーマンスが小さくなりやすい
(省エネ?)
バイオリンは全身で音を出す楽器
と言っても過言ではないです
つま先・かかとから根っこが生えているようなイメージ
そして、頭のてっぺんまで一体となるのが理想
そして両手に関して言うと、
1️⃣身体の基盤(体幹)が整って、
2️⃣次に上肢下肢が別々の動きができるようになって、
3️⃣その次に初めて手先の末端までが巧みに動くようになるという、
人間の運動機能発達の順番があります
そう考えた時に、ずっと座って弾くことしか経験しないよりも、
立位で弾くことのメリットが感じられるのではないでしょうか
もちろん、優先事項はあります
先ずは弾くことに慣れる!という段階ならば、座るもよし
また、大人の方で習い始めもしくは独学で弾かれている方は、
つい全身に力が入りやすいです
ですから、力を抜くことにつなげる意味で、
座って弾いてみることで、楽になった‼︎と感じる場合もあります
ぜひ、目的に合わせて使い分けてみてください