前回は、通りすがりの幼児さんが
ママにしていた《注目引き》行動を
事例にあげてみました
今回は実際に接していたお子さまとのお話です
🔷年少さんで、
大人の反応を楽しむのが好きなAくん
送りに来たお母さんと離れる場面で毎回やる
お決まりのパターンの問題行動がありました
脱いだ靴を投げる
その時のAくんの表情は笑っています
そしてお母さんは《一時期》が終わるまで
同じ反応をされていました
「やめて!お靴投げないよ❗️」
または、
「うわーお靴かわいそう❗️痛いって」
こう言われたAくん、してやったりの表情です
待ってましたとばかりに声をあげて笑っていました
「先生、すみません、ホントいつもいつも…
ほらAくん、お靴拾って❗️」
※靴を手に取るやいなやまた投げるAくん、
こうなるとエンドレス🔁です
🔷次は、年長さんのBくん
Bくんは、机上課題に飽きてくると
・消しゴムに鉛筆を刺す
・わざと紙や机に鉛筆等で悪戯書きをする
・椅子から落ちたふりをする
・「あれ?なんか音がする〜」等、
唐突に大きな独り言を言う
などお試し行動を次々に仕掛けてきました
あの手がダメならこれはどうだ❓
と言うかのように…(笑)
🔷同じく年長さんの女の子Cちゃんも、
飽きてくるといろいろな注目引きを仕掛けてきます
・唐突に歌を歌い始める
・「ねえ、Cが✖︎✖︎したらどうする〜?」
※相手が困りそうなことを言って、
かまってもらおうとする
・寝転がってみせる
・「あ!」など、奇声をあげる
・場面とは全然関係のない質問をする
※Cちゃんは質問の答えを知っている状態です
AくんとBくんは大人の反応を期待して、
仕掛けてきます
Cちゃんは、自分へ注目が集まるのを
期待しています
周りにお友だちがいて、
大人が彼らをかまっている時に
「私もいるよ!」と主張するかのように
行動することが多いです
注目引き行動に対する対応ですが、
最終的に適切な注意の引き方をするよう
導くことが大切です
その過程で、《誤った注意の引き方》に対して
「その方法では効果がないよ」と
学習してもらう目的で、
誤った行動じたいには反応しないことが大切になってきます
よく、《無視をする》対応をしてください、と書籍等で紹介されていますが、
特に保護者様の立ち場からすると
無視だなんて❗️ひどい!
と思われるのではないでしょうか
目的は、不適切な注目引きに対して、
その方法は不適切であると学習してもらうことなので、
厳密にはお子さまじたいを無視するということではなく、
注目引き行動には反応しない、という言い方に変えるのは如何でしょうか?
注目を引こうとして靴を投げるAくんが、
しばらくやり続けてしまった例がまさにそうなのですが、
「やめて」「投げないで」など言われることが
ほめるに近い成果(行動の強化)になってしまうため、
また投げたら欲しい反応が得られる♪…と
学習してしまったのですね
そんな解説も、私は各保護者様にお伝えし、
お子さまに合った対応を一緒に考えています
一方的ではなく《一緒に考える》がキーワードになるというのが私の持論です^ ^