バイオリンは弓の毛(馬の尻尾の毛)で、
4本ある弦を擦って音を創りますが、
弓の毛には《松脂》を塗ります
①弓の毛のキューティクルが松脂を擦りつけることで削られ、
粉状になり、毛の表面に付く
②この弓で弦に摩擦を起こすことで、粒子が引っかかって音が出る
というのが、原理です
今日はその《松脂のついた状態》を含めた日常のお手入れについて、書きます
※手順は、お好みでやりやすい順にしていただいて良いかと思います
■弓についた松脂の粉を落とす
弓の毛に面した、弓本体についた粉を拭きます
この時使用するものは、柔らかい布を使います
専用の布も楽器店などで取り扱っています
中には、プロでも「ティッシュで充分」と言う方もおられます
私は、何度も洗濯して柔らかくなったガーゼを使っています
物が何かというよりも、練習が終わったらすぐに拭くことの方が大切です
ちょっとしたことですが、やるのとやらないのとでは、かなり変わってきます
時間が経つと、落ちにくくなったり固まってしまう場合もあります
■楽器本体の松脂の粉を落とす
弓と同じ要領で、優しく拭き取ります
私はこの時にも、ガーゼを使用しています
まず弦の表面についた粉を落とし、次に楽器の表面‥特に弦の真下は入念に拭きましょう
続いて、松脂の粉のついていない面で、指板(黒い板)に付いた汗や皮脂を拭きましょう
顎当ても(顎が直接触れても、またはハンカチなどを顎に挟んで弾いても)
さっと拭くとよいと思います
最後にその他手で触れているので、楽器全体を皮脂等を残さない目的で拭いたら、
ケースにしまいます
いずれも怠ると《塵も積もれば‥》で、落ちづらくなり、
専用クリーナーを使った掃除や、工房に依頼することが必要になります
なるべく、楽器を使ったらすぐに拭くことを習慣にしたいですね♪