療育の現場でも、学びあいの機会でも
合い言葉になっていたこと
《学び手は常に正しい》
レッスンしていて…
人材育成していて…
授業中をしていて…
子育てをしていて…
など、他者に何か教える機会に、
期待したい効果が得られなかった時に、
立ち返るための、魔法🪄の言葉です
《学び手は常に正しい》
この間、ドッチボールが嫌いという年長児さんと話をしました
私👱♀️ 「なんで嫌いなの?」
子👦「上手くできないから」
私👱♀️ 「ルールはわかる?」
子👦「なんとなく…でも自信ないかも」
私👱♀️ 「どこかで教えてもらったことある?」
子👦「幼稚園で先生が教えてくれた」
私👱♀️ 「ドッチボールってどうやるのか、○くんが知ってることを教えてくれる?」
子👦 「ボール投げて、当たった人が外野に行って。
外野の人がボール投げて、内野の人に当てたら復活する」
私👱♀️ 「そのとおり!○くん、正解だよ。さすがだね。
で、ドッチボールしていて、どんな時に困るの?」
子👦 「…えっとね…○がボール投げても当たらないし、
当ててもセーフだよって言われちゃう」
よくよく話を聞いてみると、
どうやら当てて良い身体の部位とそうでない部位とがありそうでした
手はどう?➡️OK🙆♀️
足は? ➡️OK🙆♀️
いろいろ聞いて考えてもらいました
顔は? ➡️うーん…痛そう🤔
…じゃあ、狙わないでおこうか
などなど、掘り下げてみました
結論、足を狙えば当たる確率が上がりそうで、
セーフか否か問題も起きないであろう‼️
ということになりました
ルールを明確にしてみました
それと、負けず嫌いな○くんは、ボールにすぐ当たるのもイヤで、
ドッチボールが嫌いとのこと
なんですぐ当たるのか?
…いくつか仮説を出してみました
そして出した結論は、
《相手に背中を見せない》でした
○くんは、とにかくやみくもに走って逃げていることがわかったからです
次の週のレッスンで会った時に、○くんが言ってくれました
「先生、ドッチボール楽しくなってきたよ!
でね、背中見せなかったらボール当たらない時が増えたよ」
…… なんと!✨
短期間でめざましいご成長ではありませんか👏
今回私が伝えたことは、
自分のクセを見つけて改善することと、
どこまでが《セーフ》なのかを明確にすることでした
私は体操教室をしているわけでは全くないですが、解決に向けて前進しましたよね!
幼稚園の先生のやり方を否定はしません
きっと全体指示で説明されたのでしょう
ただ、学び手のひとりだった○くんには、
イメージしづらいルールがあったことと、
勝つためのコツがわかりづらかったのでした
私の言いたいことは、
全体指示をするにしても
理解している子とそうでない子がいて、
そうでないことがいるということは
指示が伝わっていない、ということなので、
プラスαの説明が必要な状況だったと思ったのです
指示を聞いていないからだ、とか
わからないなら質問しない方が悪い
ということではなくて、
誰にでもわかるように説明して初めて
《伝える》になるということです
今回はたまたま雑談のドッチボール話でしたが、
レッスンでも陥りがちなことだと思います
何度教えても成果が出ないなら
やり方や伝え方を変えてみる
これが《学び手は常に正しい》が教えてくれることなのです
伝わらなかったら、指導者は自分のやり方を変えてみる
というのがポイントになります
・誰もが同じ教本・メソードがはまるわけではない
・一人一人に合うやり方がある
というわけで、
バイオリンもピアノも、私は生徒さんによって
教本や教材を変えています
ちなみに私自身は
篠崎バイオリン🎻の導入からスタートして、
最後の巻にはいかずに途中から鈴木メソードを少し使って、並行して音階の教則本と練習曲はカイザーを使って、クロイツェルに進んで…といった具合でした
ですけど、やり方はガッツリ篠崎バイオリン教本でしたし、手ほどきしてくださった先生ご自身が、篠崎バイオリン教本の著者…篠崎弘嗣先生のお弟子さんでした。
偏りなく選んでいただいた方法で、結果的に私に合った進め方をしていただいたと思います。
私も、伝えるメッセージは同じでも、多様な進め方で一人一人に最適なレッスンの進め方を心がけています。